天敵?害虫?外敵?に対する考え

日本蜜蜂をペットとして飼育すると、ついつい過保護になってしまいますね。
物事は、全てにおいて必ず意味があり、自然の摂理に従う事で見えてくる事はたくさんあります。

害虫、害獣、外敵、天敵

我々人間が勝手にそう思い込んでいるだけかもしれません。

スムシ(ハチノスツズリガとウスグロツズリガ)

巣箱の底板に貯まった巣屑をスムシが好み、そこで繁殖するのを防ぐ為に底板の掃除をする。
一見理にかなっているようですが、よかれと思ってやる底板掃除が実は蜜蜂にとってはストレスとなる可能性は十分にありえると考えています。
底板掃除について

古くなったり不要になった巣屑などを蜜蜂は巣から切り離し、底板に落ちた巣屑は自分達で外に出し掃除をします。

手前でひっくり返っているのは、着陸に失敗したお茶目な蜜蜂!!

“スムシ”と言ってもハチノスツヅリガの幼虫とウスグロツヅリガの幼虫の2種類が存在します。

後者のウスグロツヅリガの幼虫は、蜜蜂が掃除しきれなかった角や隙間にたまった巣屑を食べ掃除をしてくれ、蜜蜂の生育圏である巣を食害する事はありません。


ウスグロツズリガの幼虫

※実際は生育圏内でも見かける事はありますが、蜜蜂が嫌がるような食害は見たことがないです。

つまり日本蜜蜂とウスグロツズリガの幼虫は共存していると言えるでしょう。

因みにモーレツに勢いのある健全な群の巣内でも、必ずウスグロツヅリガの幼虫はいます。

前者のハチノスツヅリガは セイヨウミツバチに寄生し日本に入ってきたと言われていて、

僕はハチノスツズリガの幼虫の事をスムシとよんでいます。


ハチノスツズリガの幼虫

ハチノスツヅリガもウスグロツヅリガも日本蜜蜂の巣内に侵入し卵を産み付けますが、ハチノスツヅリガの幼虫を蜜蜂が巣箱から追い出している姿を何度も見たことがあり、健全な日本蜜蜂の巣内でハチノスツヅリガの幼虫を見かける事はほとんどなく、ハチノスツヅリガの幼虫をたくさん見かける様になった群れは何らかの問題があり淘汰される運命にあるといえるのではないでしょうか。

巣箱と底板の隙間に溜まった巣屑にスムシがいる事はよくありますが、健全な群であればスムシは牽制され底板から上に登れないようです。

夏になると趣味で養蜂をしているおいちゃん達から「スムシにやられた」と言う話を毎年必ず聞きます。


なんらかの問題(女王の寿命、農薬、ストレスなど)で弱体化した蜜蜂群の場合、気温の上昇でスムシの繁殖力が増し、勢いを抑える事ができず攻め込んできたスムシに巣を食い荒らされ、それを嫌がり何処かに引っ越こしたり、そのまま数が減り消滅してしまうと予想しています。
引っ越したとしてもそもそも何らかの問題で弱体化した群なので、自力で勢いを取り戻す事は厳しくやがて淘汰の運命をたどるでしょう。

健全な群れは蜜蜂の役割分担がしっかりできているのでスムシが繁殖することはほぼありません。

つまり健全な群に育つ様な付き合い方を心がける事が、スムシ対策に繋がると考えています。

⚠️蜜蜂が居なくなりスムシのアジトと化した巣箱はなるべく早く掃除をお勧めします。
放置すると、、、

穴ぼこだらけにされてしまいます。

オオスズメバチ

オオスズメバチは蜜蜂の天敵と思われていますが、日本蜜蜂は戦う術をもっていて自然界で共生しているといえます。

僕の手の上が気持ちよかったのかリラックスしている様です。

10月後半に元気の無かった蜂群の様子を見に行った際、オオスズメバチが城内へ侵入しようと出入り口をガシガシ噛み砕いている真最中。

こんな状況でも僕は助ける事なく見守るようにしています。

もちろん最初からそうだった訳ではなく、はじめは「コンニャロー!!」とスズメバチをバドミントンラケットで叩き落とし、ネズミ捕りを置き、プロ用の防護服を導入して巣を見つけ出し巣ごと駆除し、春には女王蜂を捕らえるためトラップを仕掛けていました。

結果、その場ではオオスズメバチから蜜蜂群を救う事はできたのかもしれませんが、助けたところでほぼ全ての群は冬を越す事なく、越せたとしても分蜂期の前には消滅してしまうことが多いです。

夏迄に勢いをつけ大きくなることのできない弱群はかなりの割合でスムシ食害に遭います。そして秋なるとオオスズメバチに襲われ、襲われなかったとしても貯蜜が少なく越冬は厳しいでしょう。

日本蜜蜂は群の強弱に関わらず、オオスズメバチが近づいて来たら必ず城内へ退避します。

外の様子を伺っていますね!!

城門前に着地したオオスズメバチは城内の様子を観察し、その城が簡単に落とせる城なのか察知する能力に長け、難攻だと判断すればあきらめ飛び立ちます

落とせると判断すれば、集合フェロモンを出して仲間を呼び、城門を噛み砕き城内へと侵入していきます。

画像のように巣箱と底板の下駄(スペーサー)が高すぎると簡単に侵入を許しますが、群の勢いが強いと狙われる事はほぼありませんが、下駄の高さは8mm以下に瀬ておくことをお勧めします。

そして、強群であればけっして襲われないと言う訳ではありません。

生きるためにオオスズメバチもリスクを侵している光景を見たことがあります。

11月中旬、朝晩は冷え込む時期となったある日、土地所有者のおいちゃんから、「ダゴバチにやられよるよ!」と連絡をもらい行って見ると20匹位のオオスズメバチがブンブンとドローンのような音を立て巣箱は囲まれガリガリと城門をかみ砕かれてる真っ最中で、幸い城内への侵入はされていませんでしたが時間の問題といった状態でした。

勢いのある群だったので安心していたのですが、こんな事もあるのか?と観察することにしました。

その日は暗くなりオオスズメバチも諦め帰って行き、明くる日の朝8時頃に見に行った時には、辺りにはおびただしい数の蜜蜂の死体が転がり既に城門を撃破されオオスズメバチに侵入を許し巣箱内の蜂の子をせっせと運び出している最中でした。

その後、数日間通い続けオオスズメバチの数か減った所を見計らい、巣箱の掃除をしようと持ち上げた時に衝撃的な光景が目に飛び込んできました。

なんと底板の上には30匹以上のオオスズメバチの死体が転がっているではありませんか!!

どうやら僕が想像していた以上に壮絶な戦いがあったようです。

日本蜜蜂の群が全滅させられたのか、途中で城を捨てどこかへ逃げたのかはわかりませんが、オオスズメバチも決死の覚悟で戦いを挑んだという事は確かでしょう。

知能の高いオオスズメバチは日本蜜蜂と戦う事のリスクを良く知っていて強群に戦いを挑む事はほとんどなく弱群から襲い時には、、、言う事でしょうか。

日本ではセイヨウミツバチは養蜂家さんがオオスズメバチから守らないと生きていけない種ですが、日本蜜蜂はオオスズメバチと戦う術を持ち、オオスズメバチもそれを知っています。

福8堂はオオスズメバチに襲われる事も自然淘汰だと考えています。

オオスズメバチも厳しい自然の中で逞しく生きる生物です。

追記
生き物全般に言える事ですが、こちらが危害を加えない限り相手から攻撃してくる事はほぼほぼ皆無です。

スズメバチ、カマキリ、蛙、メンダカスズメ、蜘蛛、ムカデ、蟻

キイロスズメバチ

キイロスズメバチの巣

カマキリ

蛙(ヒキガエル)

メンダカスズメ